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ブルームバーグは1981年、情報を通じて世界の資本市場の透明性を高めようという信念の下、アメリカ ニューヨークで産声を上げました。弊社を通じて全世界の金融、ビジネス、政治界の皆様に日々、あらゆる判断材料を提供しています。「情報へのアクセスにより世界の資本市場に透明性を高める」(HPからの引用)という弊社の信念に則り、ESGにおいても公正かつ高品質なデータ、分析ツール、ニュース、リサーチの提供に尽力しています。
弊社ではESGデータの継続的な拡充に努めており、今日時点でのカバレッジは世界100か国以上、日本2,100社以上、グローバル11,700社以上、ユーザーは325,000名以上となっております。 上場企業がCSR報告書やサステナビリティレポート、ウェブサイトなどで開示するESGデータやサプライチェーンデータなどを収集し、各社の開示度合いを基にブルームバーグESG開示スコアを算出・付与することで開示度合いを定量的に示す取組も行っております。
データの取得・分析機能についても多数ご用意しており、ESG関連のご業務にご活用いただいております。例えば企業分析の際、財務情報・企業開示ESG情報についてデータを取得、個別企業に対するブルームバーグ及び第三者評価機関によるESGスコアを確認、同業他社のESGデータと横比較していただくことができます。これらに加えて、任意に設定した条件による銘柄群の絞込検索やスコアモデルの作成、バックテスト分析を行ったり、端末に登録したポートフォリオのCO2排出量や炭素強度を自動計算しカーボンフットプリント分析を行うことも可能です。
また、これらのデータは2006年から10年以上の経年で単体と連結に分けて閲覧可能であり、各データ項目に対し原書類が紐づいていることから、出典を容易に確認できることを好評いただいております。更に、企業公開データ以外の投資家社内データ(WordやExcelで作成されたESG関連レポート及び自社レーティング・コメントなど)をアップロードし、ブルームバーグ端末上で保管・共有により、ESGリサーチやエンゲージメントの管理、及びフロント部門との円滑な情報共有を実現することも可能です。
これらのESG関連データ・機能・資料・ニュース・テンプレートなどを包括的にまとめたプラットフォームページもご用意しており、投資家ESGワークフローに深く組み込まれております。
ブルームバーグ独自のリアルタイムニュースは、環境および社会問題に関する報道を包括的に監視し、デジタル、紙面媒体、テレビ、ラジオ、ライブイベントなどの複数チャネルから、皆さまに最新のニュースをお届けします。端末には170を超えるESG固有のニュースコードがあり、豊富なコンテンツから閲覧したい情報が検索可能です。個社やセクター、ポートフォリオに合わせてのアラートを設定し、ESG関連の最新ニュース、労働問題から環境市場に至るまで、サステナブル投資の動向を瞬時に把握できます。市場リーダーへのインタビュー、分析、今後予定されているイベントなど、サステナブル・ファイナンス市場の参加者の関心が最も高いニュースをご覧いただけます。上記に加え、サステナブル・ファイナンスに特化したニュースウェブサイトの作成・更新も行っています。
弊社リサーチ部門のブルームバーグNEF(BNEF)では「脱炭素」のキーワードを中心にエネルギーや交通、産業、農業、コモディティなど、それぞれの市場の変化や将来像について分析すると同時に、それに伴う企業のサステナビリティの戦略やサステナブルファイナンスの市場動向について分析・データを提供しております。
また、BNEFとは異なる弊社リサーチ部門ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)の分析は、マクロ情勢から企業業績、財務データ、企業価値、ESG情報にいたるまで、膨大な情報を網羅しています。ブルームバーグ独自のデータや300社を超える外部の情報提供社から得たこれらのデータを基に、250名以上の経験豊富なアナリストチームが分析を行っています。リサーチ対象は10の主要セクターと130以上の業種と2,500社以上の企業にわたり、業績の変動要因、テーマ別の問題、収益性や企業価値の牽引要因を産業別に掘り下げ、綿密に考察します。
スコア名 | カバレッジ | スコア詳細 | 算出開始年 |
ブルームバーグESG開示スコア | 日本約2,100社 グローバル約11,700社 |
・企業の環境・社会・ガバナンス (ESG) 開示を基にブルームバーグが独自に算定。ESGグループでカバーされない企業にはスコアが付与されず「N/A」と表示。情報開示のない企業にも「N/A」が表示される。 ・各データポイントは、データの重要度に応じて加重される。例えば温室効果ガス排出は、他の開示項目よりも大きな比重がかけられる。 ・スコアには業種に応じた調整も行われる。これにより、各企業は対象業種に該当するデータの条件のみで評価される。 |
2006年 |
ブルームバーグESスコア | 石油&ガスセクターの252社 | ・企業の環境および社会的パフォーマンスを、企業の開示データに基づいて測定。 ・投資家は気候変動や安全衛生など、財務的に重要な事業に関連する業界特有の重要課題に関連するパフォーマンスを迅速に評価し、業界の競合他社と比較して企業活動を相対的に評価するために当該スコアを利用できる。 |
2015年 |
ブルームバーグ取締役会構成スコア | 約4,300社 | ・投資家は、ある企業の取締役会が多様な視点の提供と経営の監督という観点でどのような状態にあるか、また、現在の取締役会構成における潜在的なリスクを評価可能。 ・この定量モデルはブルームバーグのガバナンスの専門家によって設計され、ブルームバーグの経営陣と取締役会レベルのデータが活用されている。 ・当該スコアは多様性、在職期間、社外取締役職兼務状況、独立性の4つの主要な重点分野で、企業の相対的なパフォーマンスをランク付けしている。 |
2015年 |
BIカーボンスコア | 石油&ガスセクターの39社 | ・各企業のCO2排出原単位における経年の減少率や、2030年までのCO2排出量の予測に基づき算出。 ・総合スコアの下に2つのイシュー・スコア、さらに5つのサブイシュー・スコアと階層化されており、それぞれ異なるウェイトで加重平均しながら10点満点でスコアを算出。 ・スコア算出に使われる素データは企業が開示するデータに基づいており、透明性を担保している。 |
2020年 |
BNEF・BIトランジションスコア | 石油&ガスセクターの39社 | ・大手石油・ガス企業39社を対象に、低炭素社会に向けた準備状況を評価。 ・当該スコアの特徴としては、業界特化型である、データドリブンで透明性が高い、競合企業との相対評価である、将来を見据えているという点が挙げられる。これにより企業は、自社の業界に特化した比較データを用いて、移行に向けた準備状況を相対的に評価することができる。また、投資家は企業の現在の取り組みと計画の両方をもとに各社を評価し、理解することができる。 |
2020年 |
ブルームバーグGEIスコア | 325社 | ・ブルームバーグ男女平等指数 (GEI) の構成銘柄に対し、5つの観点 (女性のリーダーシップと人材確保、同一賃金と賃金のジェンダー平等、インクルーシブな文化、セクシャルハラスメントに関する方針、女性志向のブランド) からジェンダー平等を評価。 ・2021年のGEIにおいては、44ヵ国・地域から男女平等の推進に取り組む上場企業380社が同指数の構成企業として選ばれ、2020年の42ヵ国・地域から選出された325社と比べて増加。ジェンダー平等に関して従来以上に高い基準を設けたが、データを開示した企業数は過去最高となり、開示された情報の質はさらに向上した。 ・GEIは、上場企業のジェンダー平等に向けた取り組みや方針の透明性を高め、投資家向けのESG関連データの拡充を推進する。企業にとって、ジェンダー平等に対するコミットメントの表明が極めて重要とみられる今日において、GEI指数構成企業はソーシャルデータに関する、より透明性が高い報告や情報開示の模範を示している。 |
2016年 |
企業の開示を促すべく、ブルームバーグは2010年より企業のESG項目開示量に対してスコアを付与しており、現在では1万社ほどカバーしております。
弊社が収集するESGデータは全て原書類に紐づいており、各項目の数値から企業の開示書類へ直接参照できる機能によって、データ項目の透明性を担保しています。データ項目の出処は、企業が開示するサステナビリティ関連の報告書や統合報告書、ウェブサイト等、一次ソースを全て対象としています。また、世界中の企業を横比較できるように、ESGデータ項目の定義や単位をグローバルで統一しています。例えば、水のデータ表示方法において米国企業がガロンで開示し、他国ではリットルで開示している場合、全ての企業を立方メートルで統一する等の標準化を行っています。標準化された項目の例は以下の通りです(ただし以下に限定されない):エネルギー消費量、燃料使用量、水消費量、損失時間の発生率、記録可能な事故の発生率。各項目の定義はブルームバーグ端末上で全て確認することができ、データの定義についても透明性を確保しています。
新たにデータを公表する企業による新規報告についても、主要指数と地域を対象に継続的に調査しています。定量的な環境・社会データが開示されている場合、ESGのデータセットをすべて更新します。定量的な環境・社会データが開示されていない場合、ガバナンスのデータセットのみを更新します。企業のESGカバレッジは、すべての環境、社会、ガバナンス・データの数値が会計年度末に揃った時点で更新されます。
ブルームバーグのESGデータは、株式スクリーニング(EQS)、銘柄比較(RV)、ポートフォリオ分析(PORT)などブルームバーグの最先端の分析機能と完全に統合されています。
データ収集のほかに、ブルームバーグでは財務関連ESGデータの基準を設け、開示内容の標準化も推奨しています。サステナビリティ会計基準評議会(SASB)、グローバル・レポーティング・イニシアティブ(GRI)、国連グローバル・コンパクト(UNGC)、セリーズ(CERES)などの主な非政府機関と非営利団体との関係を通じ、ブルームバーグでは企業が開示するESGデータの増加、企業開示データの数的・質的な向上にも努めています。
弊社が各社に付与するESG開示スコアと環境・社会・ガバナンスそれぞれのサブスコアは、企業によって報告されたESGデータを基に、各社のESGデータ開示の透明性を数値化します。スコアは、弊社が収集した219の未加工データポイントのうち100のデータポイントに基づいており、最も頻繁に開示されている項目の比重がより大きくなっています。この加重平均スコアは、0(企業がESGデータを未開示)から100(収集された全データポイントについて企業が開示)の範囲で標準化されます。開示スコアの数値化の手順は、まず、当該業種タイプに適用可能な一連のデータ項目を選択します。さらに、それらの項目のみを基に最終スコアを標準化して、業種の開示スコアを特定します。例えば、「総発電量」は公益事業会社のみの開示スコアに組み込まれます。
2020年8月にリリースされた弊社独自の新しい環境・社会スコア及び取締役構成スコアでは、その算出法と各スコアの根拠となる企業報告データの双方をブルームバーグ端末上で確認することができます。多くのESG評価スコアはその算出方法が開示されておらず、どのような基準で点数化されているかが不透明であることがこれまで投資家から指摘されていました。弊社では、その評価基準となるテーマや項目を全て開示し、どのように評価スコアの総合点が算出されているかを明確にします。具体的には、各スコアのデータ項目は、総合スコアとサブスコアに分類され明確に階層化されているため、どのデータ項目がどのリスクと機会を最もよく表しているかを把握できます。それぞれのサブスコアは、財務上重要な事業に関連する様々な課題を基に決定されます。各課題には優先度が与えられ、持続可能性パフォーマンスの評価に最も関連性が高いトピックと最も低いトピックが示されます。
弊社の新しいBIカーボンスコアは、各企業のCO2排出原単位における経年の減少率や2030年までのCO2排出量の予測に基づき企業をスコア化しています。BIカーボンスコアは、総合スコアの下に2つのイシュー・スコア、さらに5つのサブイシュー・スコアに階層化されており、それぞれ異なるウェイトで加重平均しながら10点満点でスコアを算出しています。スコア算出に使われる素データは、企業が開示するデータに基づいており、透明性を担保しています。
企業がESGデータを開示する際には、業種にとってマテリアル(重要)な定量項目を絞り込んで頂き、開示する書類を統合報告書など一つの書類に集約し、表やグラフなど経年でどのように変化したかを分かりやすく開示して頂けますと、より抜け漏れのないデータ更新が可能となります。